ドームのたくらみ
A社の上得意の多くは製薬会社で、その「頭脳集団」は大阪に集結している事が多いことは以前書いたが、これは新薬開発などというものが20年近い歳月と、少なくとも百億単位の費用がかかる事を考えると、A社にとっては最重要業界であった。
もっともプロジェクトと一口に言っても、その中身や規模は様々で、当然コンサルタントとしてそれに当たるにはかなりの知識と高い技術力が必須なのは明らかだった。
勘違い人間の宝庫であるA社の中でも、最も可愛げのない勘違い女はドームだが、マズイ事に彼女もコンサルの一員だった。
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かなりハイレベルと言う、女王様からの触れ込みで入社したドームだったが、1ヶ月もしない内にそんな事は全くの風説で実は何もできない、単なる事務員レベルである事が表面化した。
そこで彼女はコンサル部のリーダー、じーじと不倫関係になり”誰でもできる簡単な仕事”を割り当ててもらう事で、製薬会社のプロジェクトの末席に連なるという作戦に出た。
これも以前書いたが、じーじも流石にドームの実力は理解してるので、とても危なくて自分の参加してないプロジェクトにはアサインできない。 そこで毎週いそいそと2人一緒に泊りがけでプロジェクトに勤しんでいた。
何故だか他のプロジェクトメンバーより1泊多いドームは、これも前泊するじーじとマンツーでコンサルとしての教育を受けていたらしいが、そんな付け焼刃で、何十年もの経験を持つ他のメンバーに太刀打ちできる筈は、どう考えてもなかった。
女としてだけではなく、社会人としてコンサルとしてもエベレスト並みのプライドを持つ彼女は、その事が我慢できない。
A社のプロジェクトはコンサルと技術者がセットにならないと進めようがないので両者の足並みを揃える事が不可欠だが、これを調整するのも大変な作業だった。
ドームは自分の無力を棚に上げて、常日頃から技術者に文句を言っていたのだが、寝物語にでもじーじにおねだりしたのか自分が参加しているプロジェクトの技術部門を担っている、技術系リーダーと、経験豊富なエンジニアの仕事を監視する役目を勝ち取った。
この日から彼女の暴挙はエスカレートし「5分でやってみて」などと、技術者2人のある作業を、腕組みしストップウォッチを片手に彼らの後ろで監視し、5分が過ぎると「まだ出来ないの??バカじゃないの?」「やる気あるの?もっと要領よくこなせないの?」などと、まったく目上の人に対する礼儀を忘れ去った様子で怒鳴りつけたりしていた。
困った事には、稀に会社にいる女王様は「仕事に男も女も無い」と信じ込んでいて、同じようなタイプであった事だが、決定的なドームとの差は、彼女は充分の経験と知識も持っているプロジェクトのプロで、周囲の人もそれに異存はないという点だった。
なので女王様に怒鳴られるのとドームに怒鳴られるのでは、まったくその受け取り方が違うのは仕方のない事だったが、じーじとの不倫関係だけでその役目をgetしたドームは、意気揚々とストップウォッチ片手に怒鳴りまくっていた。
まったくそれは当事者のみならず、例えば技術者2人と同じシマに座っていたYも大いなる被害者だった。
あまりの大声にそばに座っている彼女はうるさいのと気分が悪いのとで、その日から耳栓をして仕事をしなければならなかったほどだったが、そんな威張り散らしているドームの作成したドキュメントはめちゃくちゃで、それを手直しするのがYだったのも皮肉だった。
ちなみに、Yから聞いて大笑い&どうしても理解できないドームのドキュメントの不思議な部分は、消しても消してもその下からテキストボックスが出てくる事で、どうしてそんなに重なっている必要があったのか全く不明だったが、とにかくそんな仕事ぶりの彼女が技術者を怒鳴りつけているのだから、何とも納得できない事柄だった。
こうして「俄か権力」を手にしたドーム女だったが、この後大きなツケが廻ってくる事になるのだった。
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コメント
はじめまして。
女性ブログ検索エンジンのサーチプロモーションと申します。まだはじめたばかりですので、ぜひ貴女の素敵なブログを登録にきてください。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: サーチプロモーション | 2007年7月 1日 (日) 00時24分