じーじとおぼん
登場人物でも紹介したが、じーじとおぼんは勘違いぶりのカテゴリーが同じ「似たもの同士」である。
おぼんは、世の中の男全員が自分を見ている、みんな私を狙ってるのね・・と思っている女である。
かつて、じーじとおぼんは付き合っていた。。。
おぼんは、会社でじーじと親しく話している女を視界に捉えると、カツカツとハイヒールを鳴らして近付き、難しい専門用語や横文字を駆使し仕事の話を始める。
そう、彼女は自分は仕事も完璧にこなす「ウルトラウーマン」だとも、勘違いしているのだ。
そして、じーじと話した女に対して、ひどく冷たい、レベルの低いイジワルをするのである。
よくありがちな、女のみにくい嫉妬だが、なんとおぼんは本気で妻帯者のじーじに惚れているのだ。
2人は誰にも気付かれていないと思っていたが、みんなは2人の奇妙なベタベタ感を、敏感に感じ取っていた。
朝も夜も「時間差攻撃」で出社・退社を繰り返す2人を、ある日、会社の物好きが尾行したら道玄坂の円山町界隈で見失ったらしい。
またある朝、いつも通りの「時間差出勤」で、じーじがおぼんより少しだけ前に登場しコートをハンガーに掛けた。
直後に出社したおぼんは、いそいそとコートのほこりを取ったり綺麗に整え、まるで新妻のような有様である。
誰が、どう見ても付き合っている事があからさまの行動をしでかしながら、誰にもバレていないと根拠の無い自信を持っている2人なのである。
ハイヒールとタイトスカートで「出来る女」を気取っているおぼんは、誰よりも【女の子ちゃん】な性格なのである。
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